外国人と共生する社会のために!日本語教師 ちーちゃん先生に学ぶ ”やさしい日本語 ”
日本語教師のちーちゃん先生に " やさしい日本語 " を教えてもらいました。
みなさん " やさしい日本語 " という言葉をご存知ですか?
やさしい日本語とは
日本語に不慣れな外国人にも、分かりやすい表現にした日本語のこと。
近年増え続けている留学生や外国人労働者。そういった方々の多くは、現在日本語勉強中。彼らにとって、普段私たちの使っている日本語は、ちょっと難しいのだそう。
私たちの伝え方を、ほんの少し変えるだけで、日本語はとても伝わりやすくなるのだとか。人口が減り続け、外国の人々と共生していく必要がある私たちにとって、「やさしい日本語」を学ぶことはとても大切なことなんです。
日本語教師 ちーちゃん先生とは
「やさしい日本語」を教える日本語教師。
日本語学校で選任教師として3年間勤務。
現在フリーの日本語教師として、外国籍の方々や自治体、個人向けに
やさしい日本語を教えている。
ちーちゃん先生とは#多才ラボ というオンラインサロンで知り合いました。自治体からの依頼で講座を開いたり、新聞から取材を受けたりと、各方面から活躍が期待されている日本語教師です。
いざ実践!やさしい日本語に書き換えてみよう
講座がスタートして、まず渡されたのはこちらのプリント。
街中や書類などでよく見る言葉たちですが、これらは外国人にとって分かりづらい、やさしくない日本語なのだそう。
これらの言葉を、やさしい日本語にしていきます。
分からなくても、自分なりに考えることが大切!
やさしい日本語に初挑戦のごま(私)。
「満席…満席ってどう言い換えればいいんだろう、席が満ちる…?いや、絶対通じないだろ」
普段使っている言葉でも、改めて伝え方を考えると、なかなかすぐには良い表現が出てこないものです。
「いいよ~!ごまちゃん、やさしいねえ!今やさしくなってるよ~!!」
問題にうんうんと唸っていると、ちーちゃん先生がエールを送ってくれました。
「どうしたら、伝わりやすいかな?」
そう考えることこそが、とても大切だとちーちゃん先生は語ります。
そうこうしているうちに、なんとか問題用紙が埋まりました。
やさしい日本語に変換してみた!正解は?
私の回答はこんな感じ。
・記入する→書く、書いてください
・満席です→席がいっぱいです。今は入れません
・無料です→お金はいりません
・ 使用禁止→使わないでください
・頭がガンガンする→頭が痛いです
ちーちゃん先生「いい感じです!特に伝えにくい言葉を、2つの文章に分けている所が素晴らしいです」
一言で伝えることが難しい時は、文章を細かく分けて伝えるのも良い方法だそう。答案用紙を渡すと、ていねいに良かったポイントや、更に伝わりやすくなる言い回しなどを教えてくれました。
なるほど!勉強になります!
希望に沿って柔軟に対応!講義の内容をカスタマイズ
前半はちーちゃん先生の用意した問題で、いくつか演習をしてきましたが、後半は受講者の希望に沿った講義をしてくださいます。
私は外国人観光客が多いエリアで働いているので、仕事中によく使う言葉を、やさしい日本語に翻訳してもらいました。言葉の使い方ももちろんですが、それに合わせて伝わりやすいジェスチャーや、案内方法なども教えてくれます。多国籍な生徒をたくさん指導してきた、ちーちゃん先生のならではの視点は、とても学ぶことが多いです!
行政・人材・不動産業界など多方面で必要とされそう!
今後多くの外国籍の人々が日本で生活を送るにあたり、行政や人材業界、不動産業界では、特に早い段階で「やさしい日本語」が必要になってくると思います。
他業界の方でも、今後増え続ける外国人観光客や、コンビニやスーパーの店員さんなど、身近な場所で外国籍の方と触れ合う機会は増えていくはずです。
お互いが気持ちよく、共生していけるよう、「やさしい日本語」が日本に広く浸透していけばいいなあと思います。
やさしい日本語を学びたい!ちーちゃん先生の連絡先
必要性がどんどん高まる「やさしい日本語」。興味がある、学びたいと思った方は、ぜひちーちゃん先生にコンタクトを取ってみてくださいね!